【環境視察レポート】大手先進事例に学ぶ 製品ライフサイクル全体の削減戦略
【冬の省エネ総点検の日】
12月1日は「冬の省エネ総点検の日」です。
元々、毎月1日を「省エネルギーの日」としていましたが、本格的な冬の到来を控える12月1日に
家庭、学校、職場において省エネルギーの総点検を行う目的で
1980年10月24日の総合エネルギー対策推進閣僚会議で制定が決定されました。
経済産業省資源エネルギー庁では「冬の省エネ総点検の日」を迎える前に
省エネルギー・省資源対策推進会議省庁連絡会議が行われ、
今年も令和7年度「冬季の省エネルギーの取組について」
冬季のリーフレット、冬季の省エネメニューがPDFで公開されています。
▼冬季の省エネルギーの取組について
こちら
その冬季省エネメニューで事業者の皆様に案内されているのが「省エネルギー診断」です。
省エネルギー診断では、省エネの専門家が中小企業等の工場・ビルなどを訪問し、
エネルギーの無駄遣いの特定や、すぐに実施できる省エネのヒント等をアドバイスします。
弊社製品のポータブル通信電流計ENIMASは、この診断における計測器の一つとして活躍しています。
下記記事では日農化学工業の色素製品の環境負荷「カーボンフットプリント(CFP)」を
算定するにあたり、省エネルギー庁省エネ支援事業を活用した旨が記載されています。
▼製品の環境負荷「CFP」算定、中小企業が苦しみながら算定して分かったこと(ニュースイッチ/日刊工業新聞)
こちら
カーボンフットプリント(CFP)は直訳して「炭素の足跡」です。
内容はというと、製品の原材料調達から生産、流通販売、使用、廃棄(リサイクル)されるまでのCo2排出量、いわば製品一生分のCo2です。
ENIMASは電流値から電気使用量、Co2排出量、電気代を計測できるため、電気設備部分のCFP算定にも活用できます。
省エネルギー診断は次年度にも実施が予定されています。
電気代を下げたい、Co2排出量を抑えたい、CFPの提出が必要になった事業者の皆様は、お早めにご相談ください。
補助金等も活用し、お客様のコストも抑えたご提案をさせていただきます。
▼お問い合わせ
こちら
▼省エネ診断(IT診断)のお申込み
こちら

【大手企業の取組を学ぶ】
弊社はもともと製造業の中小企業から生まれた会社なので、小中規模事業所の環境対策についてはプロフェッショナルです。
しかしプロたるもの、その業界の最先端を常に学び続けなくては、お客様にお伝えできる情報もしてきてしまいます。
そこで11月27日、環境視察交流会にて住友重機械様に見学に伺いました。
実施報告_page-0001-e1765845125301.jpg)
住友重機械様では循環流動層ボイラ発電プラント、洋上風力発電、Co2回収を視野に入れたガス化技術、
水素エネルギー社会で応用が期待できる極低温技術など、さまざまな分野で環境負荷の低減に取り組まれています。
交流会でお話を伺ったところ、2024年実績としてCo2排出量削減(19年比)製品製造時-30%、製品使用時-70%を達成されています。
大企業であるがゆえに気候変動や資源不足といった多くの課題に直面する中で、リスクと機会を見極め、
事業活動を展開することが求められる事業所として、環境・エネルギー分野を重点投資領域として注力されていました。
また、長期にわたり使用される製品が多いという特性から、
長寿命であることに加え、製品のライフサイクル全体を通して温室効果ガスの削減や、
原料の使用量・廃棄物の削減といった環境負荷の軽減を目指されています。
具体的には、サステナビリティプラス製品の市場投入、再エネ電力の活用、太陽光発電の導入、
リサイクル素材の製品への適用、製品含有有害物質の削減などを推進することで環境負荷の軽減を図り、
それに伴う生産コストの低減と製品の高付加価値化を両立することを目指されています。
Co2排出総量の削減、環境マネジメントの強化、事業活動に伴う環境負荷軽減を重点課題に置いた住友重機械様。
日本を率いるトップ企業としての責任は強く、取り巻く中小企業の我々も背筋を伸ばさなくてはと思える、
世界と未来を見据えたビジョンをお話しいただけました。
事業規模に関わらず取り組まなくてはならなくなった環境問題。
エニマスにはエニマスにしかできない使命があることを信じ、今後も邁進してまいります。

