【新機能】力率を設定してみませんか?
【力率個別設定機能リリース】
2025年5月、ENIMASでは力率の数値設定ができるようになりました。
これまでは使用機器に関わらず力率は全て100%で計算されていましたが、
トップページから変更したいCH(チャンネル)を選ぶと、お客様の方で力率が変更できます。
▼変更したいチャンネルを選ぶ
▼力率の入力ができます
[力率とは]
力率とは、電力会社から送られてきた電気を、どれだけ有効に使えているかの割合のことです。
喩えるならば、暑くなってきたのでビールが身近でしょうか。
グラス全体の量が電力会社から送られてきた電気の総量だとすると、
ビールの液体部分は実際に使える有効な電力、
泡の部分は無効な電力ということになります。
つまり、力率が高いほど泡が少なく飲めるビールの量(有効な電力)は多くなります。
力率が低いと泡(無効な電力)ばかりで飲めるビールの量は少なくなります。
[力率が重要な理由]
電気機器において力率が重要な理由はいくつかあります。
1. 電力効率の最適化
力率が高いほど、電気機器が与えられた電力を効率よく使用できます。
特に大きな電気機器や工場の場合、力率が低いと余分な電力が消費され、コストがかかってしまいます。
2. 電力供給への負荷軽減
力率が低い場合、電力供給網に対して不要な負荷がかかることがあります。
これにより電力のムダが生じ、システム全体の効率が低下してしまうこともあります。
日本では平均力率85%程度と言われていますが、85%以上であれば電気会社から力率割引を受けられます。
3. 電力品質の向上
力率が悪いと、電力設備(変圧器、配電盤、ケーブルなど)に無駄な負担がかかります。
これにより、設備が過剰に熱を持ったり、過負荷状態になる可能性があります。
高い力率を維持することで、これらの設備の負担を軽減し、使用寿命を延ばすことができます。
4. 法規制の遵守
日本では省エネルギー法が制定されていて、エネルギーの使用効率を改善するために、事業者に対して一定の基準を設けています。
力率の改善も、省エネルギー法に基づく省エネ対策の一環として重要になってきます。
また、環境省はエネルギーの使用に関して、特に二酸化炭素排出量の削減を目指した指針を出しています。
力率改善は効率的なエネルギー使用を促進し、環境負荷の低減にも寄与します。
エネルギー管理において力率を改善し、適切に維持することは、
エネルギー消費の効率化、コスト削減、設備の健全性、システムの安定性向上、
さらには環境への配慮といった多くの利点があります。
これにより、企業や施設のエネルギー使用が最適化され、経済的かつ環境的にもメリットを享受できます。
今回ENIMASで機器ごとに詳細な力率設定をできるようにしたことで、より明瞭な電気の見える化につながり、
力率の低い機器に力率改善装置の導入を検討するなど、全体のエネルギー効率を最適化しやすくなりました。
力率は機器の仕様書や、機器の型番ラベル、メーカーの公式ウェブサイトなどでご確認いただけます。
ENIMASで電気を更に見える化したいご利用者様は是非、力率の設定を行ってみてください。
また2025年5月14日、長野県のビジネスフェアに参加いたしますので、
お近くの方はご来場の上、直接のお問い合わせもお待ちしております。
【長野しんきんビジネスフェア2025】
名 称:長野しんきんビジネスフェア2025
会 期:2025年5月14日(水) 10:00-17:00
会 場:長野市多目的スポーツアリーナ ビッグハット
出 展:株式会社エニマス
小 間:サステナブルエリア S-5
入場料:無料